こんばんわ。
今回は、APC製UPSを管理するPowerChuteの初期設定を行います。
備忘録程度の内容ですが参考にしてみてください。
なお、使用するソフトウェアは、PowerChute Network Shutdownを使用します。
ちなみにUPSのスタンダードな使用方法は、
UPS⇔サーバをシリアルケーブルで接続し、接続されているサーバに対し、
停電時などにシャットダウンシーケンスを流します。
ただしこの方法だと、UPSがシャットダウンシーケンスを流す事ができるサーバは、
シリアルケーブルで直接接続されているサーバ1台だけです。
1台のUPSからシャットダウンシーケンスが流す事ができるサーバが複数台だったら、
非常に効果的ですよね。
そこで、LAN経由でシャットダウンシーケンスを流し、1台のUPSで複数台のサーバの面倒
を見ることができる!
これが、「PowerChute Network Shutdown」です。
素晴らしいです。
実現するには、
1.UPSにAPC Network Management Card EM / EXを取り付ける
※これ別売りです。
2.UPSにIPアドレスを設定する
3.2で設定したUPSのIPアドレスにブラウザでアクセスし、N分以上UPSから電源供給
されなかったらシャットダウンを行う等の設定を行う
のような流れで行います。
それでは、作業を開始します。
1.APC Network Management Card を取り付ける
⇒APCのオンラインストア等で使用している型番にあったものを発注してください。
届いたら取り付けてください。
2.UPSにIPアドレスを設定する
⇒クライアントPC経由で設定します。
2-1.UPS付属のコンソールケーブルでUPS⇔クライアントPCを物理接続します
2-2.クライアントPCでTera Term等ハイパーターミナルソフトを立ち上げます。
諸設定を行いコンソール接続します。
2-3.ログイン画面が出たらユーザID/パスワードを入力しログインします。
デフォルトの接続ユーザー名とパスワードは、共に「apc」です。
2-4.ここからIPアドレスを設定していきます。
デフォルトがDHCPなのでIPアドレスを固定に切り替えます。
boot -b manual
2-5.IPアドレスの取得方法を手動に切り替えたらNetworkManagementCardの
再起動を行う
reboot
2-6.「IPアドレス」の設定を行います
tcpip -i xxx.xxx.xxx.xxx
2-7.サブネットマスク
tcpip -s xxx.xxx.xxx.xxx
2-8.デフォルトゲートウェイ
tcpip -g xxx.xxx.xxx.xxx
以上でネットワーク周りの設定は終了です。
3.ネットワークの設定が終了したら、ブラウザを立ち上げて
http://xxx.xxx.xxx.xxxと入力し、ログインして設定を行います。
4.管理対象のサーバで、PowerChuteNetworkShutdownをインストールします。
5.すべてのプログラム-PowerChuteNetworkShutdown-Launch User
Interfaceを立ち上げ、ログインし、Configure Eventsを選択
※ページが切り替わらない場合は、信頼済サイトにURLを登録
6.「UPS: On Battery」の最右の「Shut Down System」の●(丸)
をクリックし、
Yes, I want to shut down the system. をチェック
Shutdown the system only when the event lasts this long (seconds): を120
に設定。
その後、Applyボタンを押下します。
これで、2分以上UPSから電源供給されなかったらシャットダウンを行います。
ほとんど備忘録程度の内容になってしまいましたが、参考にしてください。
by Shell55.